特定の場所に行かないと電話がかけられないような携帯電話だったら,果たして普及しただろうか? ホットスポットの場所,が基準になるのではなく,自分のいる場所,が基準でなくちゃいけない。
Wi-Fiアライアンスは,世界中に点在しているホットスポットのサービス品質を定めた「Wi-Fiゾーン」という規格を決め,Wi-Fiゾーンの場所に設置するロゴマークを発表した。ユーザーはウェブサイトでWi-Fiゾーンの場所を検索できるようになり,ロゴマークの場所でホットスポットを利用できるようになる。
ホットスポットの場所はよくわからない。当たり前って云えば当たり前だけど,店内などに案内がなければ気付くことはないし,事前に頭の中にホットスポットの場所の知識を入れとかなきゃいけない。たとえ利用できる場所でも前もってユーザー登録などが必要だったり,特定のプロバイダーの利用者ぢゃなきゃ利用できないことも多い。わざわざホットスポットを利用するために遠くまで歩いて行かなくちゃいけない,というのは,ナンカヘンダ。
個人的な話になるけど,私はAirH"を利用しているのでほとんどどこでもネットにアクセスできる。通信速度はホットスポットに比べたら遅いけど,どこでも利用できるという安心感は大きい。というかそれに勝るものはない。本来であれば街中のどこでもホットスポットを利用できる,という環境が構築されてしかるべき気がする。すべてのデバイスが,いやそれ以上にすべての人が複数のIPアドレスを持って街中を歩き回る,その日のために,ね。
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